“PM＝夕暮れのムード” と “海外の空気感” を軸に制作しました。
日常の延長にありながら、少しだけ非日常へ連れていってくれる。そんなニュアンスを、色味・素材・シルエットすべてに落とし込み、
派手な主張ではなく自然体のかっこよさを意識し、力みのない大人のスタイルを追求しました。

「 影と光で表情が変わる凹凸感 」に一番こだわり作りました。ざっくりした編み目が、自然光や夜の照明に当たるたびに立体的に浮き上がり
まるで海外スナップの一コマみたいな雰囲気を出してくれます。
短丈のバランスで抜け感を作り、ラフに着られるのに影と光が勝手に“いい雰囲気”を作ってくれる、そんな一枚に仕上がりました。

シルエットの遊びと抜け感を大事にして作りました。
深めの股上でゆるく構え、少しだけハイウエスト気味にすることで、ラフなのに綺麗に見える絶妙なバランスを狙っています。
一番のポイントは、カーブシルエット。
生地は“少し硬め”のデニムを選び、ラインが綺麗に出るようにしました。歩いたり動いたりした時まで計算し、どの角度から見てもシルエットが崩れにくいようにしています。
ベルト部分を折ったときにだけ見える、赤いインナーと PM& のタグ。
普段は隠れているのに、あえて折ったときだけチラッと見える感じが遊び心になっていて
“わかる人にはわかるポイント” を仕込んでいます。
バックポケットにはさりげない刺繍とレオパードパッチを添え、
シンプルなトップスを合わせるだけでスタイリングが決まるパンツです。

短丈のシルエットに、あえてムラ感を出したウォッシュド加工を入れ、“ただ羽織るだけで雰囲気が出る”空気感をつくりました。
特にこのウォッシュド加工は、海外のジャズクラブで、誰かが煙草をくゆらせながら音楽に揺れているあの少しだけ退廃的で、でもどこか色気のある空気をイメージして落とし込んでいます。
照明の暗いバーでレザーがくすんだ光を拾う感じをそのまま表現しました。
ブラウンには深いグリーンのキルティング、
ブラックにはワインレッドの裏地を合わせて、
PMらしい深みと海外のムードを忍ばせています。
重たく見えがちなレザーを短丈で軽く仕上げ、
デニムでもスラックスでもバランスが取りやすく、ラフに羽織るだけで“海外の夕暮れの抜け感”をまとえるアイテムにしました。